わかくさ63号
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設立70周年を迎えて社内報の巻頭の挨拶文を考える時期となり、前回からもう一年経ったのかと月日の過ぎ去る早さを実感しています。会社は9月から71期に入りました。会社方針の大見出しは「大きく変化する環境下、お取引先様のニーズにしっかり対応し、より必要とされ選ばれる会社を目指す」としました。これを受けて各部門の方針が打ち出されました。目標に地道に取り組み、そして成果をあげて、今まで以上にお取引先の皆様から高い評価を頂ける努力を社員と一緒にして参りたいと思っています。今年は設立から70年という大きな節目を迎える事が出来ました。人間の寿命は終わりが必ずありますが、会社事業はあくまでも永遠に継続していく事を目指すものであり、継続出来なくなった時、その会社の寿命となるわけです。従って会社を継続していくためにもしっかり次世代にバトンタッチしていきたいと考えています。いずれにしても通過点ではありますが、大きな節目を迎える事が出来ますことは、間違いなくお付き合いのある全ての皆様方の支え、そしてOBと現在の社員の努力があればこそと私とすれば本当に感謝の気持ちで一杯であります。この節目にあたり父でもある先代社長が残し、そして大切にしていた考え方を知らない社員も多くなったので、ここでもう一度噛みしめてみたいと思い改めて紹介します。①ものごとに感謝しなさい。平和な社会・働ける仕事のあること・楽しい家庭・健康な身体等々、物事全てに感謝する気持を忘れないことが大切です。 『森羅万象が神であり師である』と考えて毎日を過ごしなさい。②和と誠実(創業時からの『会社のモットー』)みんなが一つになって仲良く、真面目に仕事に取組むことが大切です。③何でも真剣に本気でやりなさい。本気でやれば何でも出来るようになる。④真心をこめた製品づくりをしなさい。⑤一に辛抱、二に辛抱、辛抱する木に花が咲く。 (入社式には必ず話をされました)⑥挨拶の出来る人になれ。⑦貯蓄をしなさい。⑧一歩会社に入って頂いた方は、全てお客様です。⑨良い会社の条件とは大切にしてきたものと感じます。それぞれの言葉は簡単ではありますが、会社経営そして人間としての大切な生き方・考え方であり、今の時代にこそむしろ本当に本気でやればたいがいのことが好きになる。本気でやれば誰かがいつかは助けてくれる。良い素材を使い真心をこめた製品をつくりお客様に納入し、産業界に貢献することが大切です。辛抱の出来ない人は何をやらしても駄目です。大きな声で元気良く挨拶すること、みんなに好かれるようになりなさい。若いうちは無駄使いせず貯蓄をし、独身財閥になりなさい。たとえ今はお客様でない方であっても、何時かお客様になるかもしれない。会社のドアを開けて入って来られた全てのお客様に対して区別なく、『いらっしゃいませ』お帰りになられる時は、『有難うございました』と、感謝をこめて声をかけなさい。一、良い機械設備と優れた技術があること。二、長年にわたる多くの良いお取引先があること。三、安定した仕入れ先があること。四、銀行に対してしっかりした信用があること。五、良い社員がいること。先代が創業し発展成長させる中で処世訓として自分で身に付けた考え方として必要な事ばかりと感じます。私としてもそれぞれの言葉と行動を大切に、先代先代社長の残した言葉社長挨拶                   1社 長古畑 勝茂

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